リヨン留学のリアルな費用はどれくらい?学費・生活費・節約術まとめ【2025年最新版】

留学先として、人気が年々高まっているリヨン。パリに比べて生活費や学費が抑えやすく、治安や暮らしやすさの面でも、注目の都市です。

この記事では、リヨン留学の費用や節約術をリアルなデータと体験談をもとに徹底解説します。リヨン留学に興味のある方は、ぜひ参考にしてくださいね!

フランス留学がゼロからわかる!

リヨンは留学費用を節約したい人に優しい街

リヨンってどんな街?留学先として人気の理由

リヨンはフランス中南部に位置する歴史と文化の街です。

人口は約50万人。「フランス第2の都市」でありながら、パリのような大都市ではありません。

そのぶんコンパクトで落ち着いた雰囲気が魅力で、初めての海外生活でも安心感があります。

治安が比較的良いこと、また、公共の交通機関が便利で、市内中心部であれば自転車や徒歩でも移動できる便利さもあります。美食の都としても知られ、フランス文化を存分に味わえる街です。

リヨンの物価

物価が高いと言われることの多いフランスですが、リヨンの物価は比較的リーズナブルです。

家賃や交通費、日用品の価格はパリよりも安く、予算に限りのある留学生にとっては生活費が読みやすいと言えるでしょう。

パリ留学との費用比較

パリの私立語学学校でホームステイを選んだ場合の3か月間の費用は約200万円ですが、リヨンの私立語学学校では約120万円弱と、約40%近く費用を抑えられます。

特に滞在費や家賃の差が大きく、リヨンはコストパフォーマンスの良さが際立っています。

▼具体的な費用比較

パリ
(例:アコール)
2,028,000円
(ホームステイ)
リヨン
(例:アリアンス・フランセーズ・リヨン)
1,169,000円
(ホームステイ)

私立語学学校 vs 大学付属校で何が違う?

授業料だけで比較すると私立の語学学校のほうが高め設定なのが一般的ですが、見えない出費も考えると私立と大学付属校での差はさほどではないとも言えます。

大学付属校では私立校のように放課後や週末の課外活動(アクティビティ)はあまり実施されていないため、おのずと出費が少なく済むという面もあります。

また、長期で大学付属校に通う場合は大学の図書館や食堂、学内の医療制度、宿泊施設(CROUS)などの利用も可能です。こういった付帯制度も活用できることを考えると、表に見える授業料の差だけで判断するのはあまりおすすめできません。

私立校か大学付属校かは費用差で選ぶよりも、習得したいフランス語レベル(進学目的、日常会話レベル、総合的に学びたい etc.)や、留学ライフ(アクティビティの有無)、宿題やテストの量などで総合的に判断するほうが、結果的に充実した留学につながります。

リヨン留学費用:語学留学の例

リヨンでの語学留学費用の目安は、1か月で約50~60万円、3か月で約120~180万円、1年で約215万~300万円です。

滞在先の種類や学校によって違いはありますが、具体的に学校ごとの費用例を表でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

私立語学学校(1ヶ月・3ヶ月)

▼1か月

アリアンス・フランセーズ・リヨン489,000~875,000円
アルパディア・リヨン523,000~896,000円
リヨン・ブルー520,000円~874,000円

▼3か月

アリアンス・フランセーズ・リヨン1,169,000~1,718,000円
アルパディア・リヨン1,194,000~1,746,000円
リヨン・ブルー1,203,000円~1,721,000円

大学付属語学学校(3か月・1年)

▼3~4か月(秋または春学期)

リヨン第2大学1,370,000~1,790,000円
リヨン・カトリック大学1,460,000~1,520,000円

▼1年(秋・春2学期連続)

リヨン第2大学2,150,000~2,930,000円
リヨン・カトリック大学2,340,000~2,360,000円

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リヨンの語学学校一覧

リヨン留学の生活費

食費

まずはリヨンのスーパーマーケットでの平均的な食品価格を、世界の物価指標サイトのNumbeoから抜粋してご紹介していきますね!

牛乳(1リットル)1.30ユーロ
パン(500g)2.23ユーロ
卵(12個)3.56ユーロ
牛肉(1kg)22.76ユーロ
りんご(1kg)2.35ユーロ
ワイン ※ミドルレンジ(1ボトル)8.00ユーロ

ヨーロッパは物価が高いと聞いている人も多いと思いますが「あれ?それほどでもないのでは?」と思った方もいるのではないでしょうか。

特に、果物や牛乳などの農作物は、シーズンや商品によっては日本で買うより安い場合もあるかもしれませんね。

現地スタッフの庄司さんやリヨン留学経験者の山﨑さんにも、リヨンのスーパーマーケット事情について教えてもらいました。

具体的なおすすめ店も教えてくれたので、リヨン留学を予定している人はぜひメモしてくださいね!

 

できるだけ大きなスーパーで買うと安くなります。

全体的に 一番安いのは「Lidl」という スーパー。
野菜に関しては高いと思われがちだけど「Grand Frais」がおすすめ!
鮮度もいいし、安くいろんな野菜が手にはいります。

 
 

CarrefourやAuchanなどの大型スーパーや、価格帯が安めの「Lidl」「ALDI」を使い分けて普段の食材を買っていました。

 
 

お米が一番安く 買えるのはパリストア。
日本米が10キロ 23ユーロで買えます。

 

また、庄司さんと山﨑さんによると、マルシェを上手に利用するのもおすすめなんだとか!

 

マルシェはいろんなところを試してみると 楽しいと思います。
わたしはブロンのマルシェが好き。

 
 

最初の数ヶ月は毎週末に開かれるマルシェも活用していました。
スーパーよりも新鮮な野菜や果物を安く手に入れることができます。

私はview lyon近辺のソーヌ川沿いにある、比較的リヨンの中でも大きいマルシェに行っていました。
閉店間際に行くと、値下げしていることもあり、タイミングを見て行くことも節約のコツでした。

 

山﨑さんによると、フランスでは外食費が高めで、レストランでの食事やテイクアウトを頻繁に利用しているとすぐに出費がかさんでしまうとのこと。そのため、山崎さんはできるだけ自炊を心がけていたそうですが、こんな技もあるそうです。

 

crousの学食を利用するのもおすすめです。
学生証を提示すれば「前菜+メイン+デザート」が、わずか3~4ユーロで食べられます。

 

生活用品

衣類や生活用品についても庄司さん、山﨑さんに教えてもらいました!

 

「Primark」はファッションや生活雑貨を扱う大型チェーンで、服や靴、タオル、収納グッズなどが非常に安価で手に入ります。必要最低限のものを揃えるには最適でした。

「Normal」は日用品や化粧品、お菓子類などの商品の価格が全体的に安く、ヨーロッパブランドのものが手頃な値段で購入できました。

シャンプーや歯磨き粉などの消耗品を買う際には「Normal」を利用すると。スーパーよりもかなり出費を抑えることができます。

 
 

Crousが主催するフリーマーケット形式の無料配布イベントも節約につながりました。

学生が不要になったキッチン用品、衣類、食器などが会場に並べられ、誰でも自由に持ち帰ることができるというもので、私はこのイベントで鍋やマグカップ、カトラリー、ハンガーなどの生活必需品を一通りそろえることができました。

新しく買いそろえると出費がかさむ部分なので、本当に助かりました。

 
 

実はマルシェは食べ物だけでなく衣服等も買えるので、是非めぐってみてほしい!

 

交通費

リヨンの代表的な交通手段には、メトロ、トラム、バス、自転車、電動キックボードなどがあります。

コンパクトな街のため移動しやすく、パリのような大都市に比べて交通費も押さえやすいのが特長です。

リヨンの交通費事情について、現地在住スタッフのクロードピエールまちこさん、そして先述の山﨑さんに教えてもらいましょう!

 

リヨンには、特に18~25歳の方に非常にお安い定期券があります。メトロ、トラム、バスが乗りたい放題で1か月25ユーロです。(2025年7月現在)

学生というカテゴリーではなく、パスポートを見せれば誰でも購入出来ます。26歳~64歳までは74.10ユーロです。

 
 

リヨンではVélo’vというシェアサイクルサービスが普及しています。
市内の移動手段として利用されていて、乗り捨て可能なシステムが整っているため、町のあちこちにVélo’vのステーションが設置されています。

アプリで簡単に貸し出し返却ができるため、このサービスを使って通学している友達もいました。短距離であれば30分以内無料など、月額契約をしても安価で済みます。

 
 

リヨン市内の主要な道路沿いや川沿いには自転車専用道路が数多くありました。
自転車での移動が安全、かつ快適に行える環境が日本より整っていると感じました。

 

1ヶ月あたりの生活費総額はどれくらい?

リヨンで費用を抑える7つの節約術

リヨン留学の費用(生活費、交通費)

学生寮とホームステイ、どっちがお得?

3か月の語学留学の場合、ホームステイの費用が若干抑えめになる傾向があります。

▼3か月の比較表(授業料込み)

ホームステイ
(私立校:アリアンス・フランセーズ・リヨン)
1,169,000円
レジデンシャルホテル
(私立校:アリアンス・フランセーズ・リヨン)
1,418,000円~
学生寮(大学付属校:リヨン・カトリック大学)1,300,000円~

ただし、この表だけでは見えない費用もあります。

たとえば学校から滞在先が近ければ交通費がほぼかからなかったり、レジデンシャルホテルでは食事がついておらず自炊必須であったり、留学期間が長くなればなるほど滞在先選びはしっかり検討する必要があります。

滞在先は、自分の心のよりどころとなる大切な場所。快適な住まいがあって初めて留学生活も充実します。

 

「自炊は得意?」
「1人暮らしか寮生活か?」
「学校からの距離は?」
など、いろんな側面から選ぶのがおすすめです!

 

カルトジュンヌ(若者割引)を活用

リヨンでは27歳までの若い世代を対象にした「カルト・ジュンヌ」という割引制度があります。

このカードを持つと、公共交通機関や劇場、映画館、博物館などの施設で大幅な割引が受けられます。留学生でもパスポートや学生証で取得できるので、特に長期留学の場合はぜひ活用しましょう!

フランスの学生支援制度(CAF)に申請する

CAFは、フランス政府が提供する住宅補助制度です。延長できるタイプの学生ビザを取得した留学生なら申請可能で、月数千円から一万円以上の補助を受けられることもあります。

定期券Carte TCLで交通費節約

上記でクロードピエールまちこさんも教えてくれたリヨン市内の公共交通(メトロ・トラム・バス)定期券は、特に25歳以下の人なら1か月25ユーロで乗り放題!

通学や買い物にも便利で、交通費を大幅に節約できます。

自転車をフル活用!

リヨン市内ではVélo’vというシェア自転車が人気です。上記で山﨑さんが教えてくれたように、市内の至る所にステーションがあり、短時間なら無料で利用できるプランもあります。

リヨンは自転車専用道路が整備されていて移動も快適。交通費ゼロで健康的に移動できますね。

アルバイト

リヨンでは学生ビザを持っていれば、週20時間までの就労が許可されています。生活のためだけでなく、日常や仕事でつかうフランス語スキルや、フランス文化への理解も深まります。

機会があったらぜひチャレンジしてみてください!

 

アルバイト先は飲食店が多いです。Facebookの「リヨンデマンド」というページやリヨン掲示板というページで、よく求人が出ています。

また、日本人のお店なら直接お店で求人しているか聞くのもあり!

ただ、フランスはアルバイト という形態の契約がなく、基本的には学生や留学生でも正社員契約が基本なので、ある程度責任を持って働くことが求められます!その分、社会保障や有休などがつくというメリットも。

 

自炊

自分でできる一番手っ取り早い節約術が「自炊」!

滞在先に食事がついている人であっても、日々の昼食や休日の食事は自分で調達しなければならないことが多くなります。自炊してお弁当を作るのと毎日外食やテイクアウトするのでは、おのずと大きな差に!

 

フランスのスーパーは、チーズやバゲット、パスタ麺が非常に安く、それらを使って調理し、簡単な夜ご飯を作ることが多いです。

材料をタッパに入れて電子レンジに入れるだけで作ることができるパスタやオムライスは、洗い物も少なく調理時間も数分で済み、一人前にちょうどいい量であるため助かっています。

 
 

お肉はいっぱい買うほうが安いので小分けにして友達と分けたり、冷凍するのがおすすめ。
最初は難しいかもしれないけど、ハラルのお肉屋さんは安くて鮮度が高いことが多いので試してみる価値あり!

 

リヨン留学費用に関するQ&A【よくある質問】

Q. 奨学金制度はある?
A. 日仏文化協会では、独自の奨学金制度を実施しています。詳しくは「奨学金」ページをご覧ください。
また、JASSO(独立行政法人日本学生支援機構)や「トビタテ!留学JAPAN」、フランス政府奨学金のほか、さまざまな財団が実施している奨学金もありますので、年齢や留学内容に応じて検討してみるといいでしょう。

Q. 留学費用が安くてもリヨンの治安や生活は大丈夫?
A. リヨンはフランスの中でも比較的治安の良い街とされています。住宅地は落ち着いた雰囲気のところが多く、観光地や人通りの多い中心部も安心して歩けるエリアが多いです。ただし、スリや置き引きなどには注意が必要。昼間から目つきの良くない人たちがたむろする通りには近づかないなど、防犯意識は必須です。

Q. 格安の留学費用広告を見かけました。この記事記載の費用との違いは?
A. 授業料や滞在費の一部だけを記載して総費用を安く見せている広告もあります。また、現地サポートや手続き費用が含まれていない場合もあるため、費用の内訳やサポート内容をよく確認し、自分にとって本当に必要な内容を見極めることが大切です。

Q. リヨン留学で最もお金がかかるのはどの項目ですか?
A. 授業料と滞在費が大きな割合を占めます。CAF(住宅補助制度)を利用すれば家賃の負担軽減が可能ですので、事前に調べて活用するのがポイントです。

Q. リヨン留学ではどんなアルバイトが見つけやすい?
A. 飲食店やカフェ、日本語ガイドなどが人気です。求人は「リヨン掲示板」や「Facebookグループ(リヨンデマンド)」などで探す人が多く、日本食レストランでは直接問い合わせで採用されるケースもあります。

Q. 語学学校に通いながらアルバイトは両立できますか?
A. はい、週20時間まで就労可能です。ただし語学力や学業への影響も考慮し、無理のない範囲で取り組むのが望ましいです。

Q. 留学準備で見落としがちな費用はありますか?
A. 航空券代、ビザ申請費用、海外留学保険、パスポート取得料、教材費や登録料などは見落としがちですが、数万円〜十数万円かかることもあるため、あらかじめ予算に組み入れておくことが大切です。

Q. リヨン留学中に現地で銀行口座を開設できますか?
A. はい、長期留学の場合は現地銀行口座を開設する留学生が多いです。CAF申請や家賃支払い、給与受け取りに便利で、必要書類はパスポート・住居証明・在学証明書などです。

まとめ|リヨンは「質が高くてコスパの良い」フランス留学先!

リヨンはパリに比べて留学費用を大きく抑えられるだけでなく、治安や利便性、そしてフランス文化や食などさまざまな魅力にあふれた留学先です。

節約術を取り入れながら、限られた予算のなかで充実した留学生活を送りたい人に向いている街です。留学先選びに迷ったら、いちどリヨンを候補に入れてみてはいかがでしょうか?

リヨン留学についてもっと知りたくなったら、一度ぜひ日仏文化協会のリヨン留学チームにご相談ください!

リヨン在住経験カウンセラーをはじめ、現地スタッフからのリアルな情報も踏まえて親身にご相談にのりますので、「無料ガイダンス」で何でも質問してくださいね。

この記事を書いたのは…

執筆者:日仏文化協会リヨン留学チーム

日仏文化協会のリヨン留学経験者を中心に、「役に立つ」そして「マニアック」なリヨンおたく情報を持ち寄りました。リヨン留学でわからないことは、リヨン留学チームまでお気軽にお尋ねください!

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